Hello_From_1989

hello from 1989

Deracine 感想 (なるべくネタバレなし)

やったー!クリアしたよー!

プレイ時間的には6時間かかってないと思う。結構まったりやってたけど、それでも1週間かかってない。

 

<プレイ時間>

短い。3000円くらいのゲームだからまあそんなもんかって感じ。VRだとやっぱり随所の作り込みをしないといけないから、プレイ時間と容量が釣り合わないのかもしれない。

 

<世界観>

古典的な寄宿舎学校兼孤児院が舞台。暖かい雰囲気なんだけどすこし切なくもある。古い校舎の雰囲気がいい感じに出ていて、どうしてもVRだと少し画質が悪くなるんだけどそれもいいアクセントになっていたと思う。

 

<キャラクター>

各キャラクターがお人形さんみたいで可愛い。個人的にはユーリヤとローレンツの年長組が好き。

 

<操作性>

PS Moveコントローラー二本が必要。座ったままできるのでそんなに疲れない。各コントローラーがそれぞれの手に対応している。ただしそこまで両手を必要とする場面がなかったような…?

移動はワープ式?っていうのが正しいのかな。目線を合わせて、次のワープ場所に飛んでいってそれを繰り返して移動していく感じ。移動先自体はわかりやすかったけど、長距離の移動だと若干連打ゲー的になって少し疲れたかも。

 

<ストーリー>

なるべくネタバレしないようにする。というかまだ1周目なので、ネタバレありで語ろうと思ったらちゃんと二週目をプレイしてからにしたい。

基本的なストーリーは、古い寄宿舎の学校に通う6人の子どもたちと「妖精さん」である自分が交流していくゲーム。ただし、妖精さんは2つのルールがある。1つは「時を止めている時しか干渉できない」ということ、もう1つは「赤い指輪を使って命を奪ったり、命を与えたりすることができる」。

序盤、ユーリヤたちと友達になる時にぶどうの命を奪って、それをユーリヤが持つ枯れた花の命として吹き込むことで妖精さんの証明にすることで、ストーリーを進めるのとプレイヤーのチュートリアルをいい感じに兼ねている。

ストーリーを進めていく上で、「◯◯が怪我をすることを阻止する」とかそういったミッションが出てくるんだけど、そのために過去に戻って生徒たちの行動に干渉して未来を変えていく。それによって未来が変わっていくんだけど、この辺りから時間操作系ゲームで良くある「過去を変えてしまって本当にいいのか?」っていう疑問を自分が持ち始めた。これシュタゲでやったぞ…?的な。嫌な予感しかしないぞ…?

 

その疑念は中盤になるとどんどん強まっていって。自分が見ている生徒たちと生徒たちの認識がどうも違っているような気がして。でも妖精は時を止めている時しか干渉できないので、生徒たちに直接問いただすこともできなくて。自分が過去を操作したはずなのに自分が急に傍観者でしかないような無力な気分にさせられた。

 

終盤、ストーリーの大きな転換点の時にはストーリーの進行上そうするしかないんだけど、「いやこれ生徒たちに協力しちゃダメでしょ!」って思いながら操作してた。この辺りからプレイヤーのはずなのに動かされてる感がやばかった。もちろん悪い意味ではなく。プレイヤーとして自分がやったことのツケを払わされている的な。特にVRで没入感が半端なく高かったから尚更だったのかも。

 

エンディング直前でストーリーの裏側がある程度明らかになるんだけど、それをどうにかするためにもまた過去に飛ばないといけなくて。その飛ぶやり方が「これしかなかったのかよ…」っていうような飛び方で。若干無限ループ気味になるところもあって(多分私が全部の手順を踏まないで過去に飛んだからループしたのかも)その度に「それ」をやらなきゃいけなかったのがとても胸が痛んだ。VRだからね、目の前だからね…

 

<総評>

PS Storeでのスコアが☆4以上なのは伊達じゃなかった。3000円でこんなクオリティのゲームやらせてくれるのすごいわ。VRだとどうしても「スピード!動き!」って感じだけど、こういったゲームがどんどん増えて欲しい。そしてストーリー、結構気になるポイントが多いまま終わってしまった感もあったので設定資料集か続編を出して欲しい…少し前の話でも、その後の話でもいいから…