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【読書感想文】その3 The Martian (Andy Weir)<邦題:火星の人(映画オデッセイ原作)>

読書感想文その3。 

The Martian: A Novel

The Martian: A Novel

 

 数年前にtwitterとかでも話題になった映画『オデッセイ』の原作。この前金曜ロードショーでやってたのに録画し忘れて見れなくて悔しかったので、原作だけでも読もうと思って読んでみた。

英語はそこまで難しくないかな。途中で水を作るための化学実験みたいなところをする箇所では少し難しい単語が続くけど、どうせそんな化学実験の話は日本語でされてもわかる気がしないのでOKということで。文系ですしおすし。

流行った時に聞いていた話だと、「マット・デイモンが火星でDASH村をする話」だと思ってたけど、そんなのよりよっぽど難しいことやってますよこの人。ジャガイモ序盤の話だし、それも綿密に「次の火星探査ミッションが来る○○日後までに生き延びるためのカロリーがどれくらい必要で、それを賄うためにはどれだけのジャガイモが必要で」って考えた上で植えてるからね。

話自体はすごくワクワクドキドキさせる話がずっと続くので、夜通し読めてしまう。取り残された宇宙飛行士一人を救うために、とてつもない大金と世界中の協力が成される場面はアメリカ人が好きそうな話、というかハリウッド映画感がある。

冒険活劇を読みたい人にはおすすめ。そしてこれを読んだら多分アポロ13の話も見たくなると思う。

【読書感想文】その2 ある奴隷少女に起こった出来事(ハリエット・アン・ジェイコブス)

読書感想文その2。 

ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)

ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)

 

毎年夏になると、新潮文庫とか角川文庫が「この夏オススメの本!」みたいな小冊子を本屋さんに置くじゃないですか。あれが子どものころから結構好きで。あれを本屋さんで見かけると「夏が来たな」って気分になるし、パラパラめくって次何読もうか決めるのが楽しい。

正直最近あの小冊子ちゃんと更新されてなくない?とは思うけど。名作だからってことなんだろうけど、『夜のピクニック』とか何年間も連続で見た覚えがあるぞ。

そんな中、珍しく新作と思って買ってきたのが『ある奴隷少女に起こった出来事』(ハリエット・アン・ジェイコブス、2016年、新潮文庫)。読みやすい文体なので、小学校高学年くらいの子だったら読めるかも。中身は子ども向けではないけど、それくらいの奴隷少女たちが当時実際に体験していた出来事でもあるので読まないで忌避するのはもったいないと思う。

 

【あらすじ】

ノースカロライナ州の奴隷として生まれたリンダ(偽名)は、母の主人だった女主人が亡くなったことでフリント家の奴隷として「相続」される。そこでフリント家の主人である医師に虐待を受け、性的虐待も含んできたため彼女はそこから逃れる方法として、他の白人男性の子どもを身ごもる。それがフリント氏に発覚し、リンダは子ども共々劣悪な環境であるプランテーションに送られそうになり、彼女は逃亡を決意する。

何年もの間、友人の家や祖母の家の屋根裏に潜伏した後、ついに北部に向けて脱出し、そこで置いてきた子どもたちとの再開を果たす。しかし逃げたはずの北部でも逃亡奴隷狩りや追ってくるフリント氏などに怯えながら過ごす日々を送ることになる。

 

【感想】

アメリカに子供の頃住んでいたことがあるので、学校の歴史の授業で奴隷制とそこから発生した南北戦争については勉強した。北部州に住んでいたので、Underground Railroad(地下鉄道 (秘密結社) - Wikipedia)と呼ばれる逃亡奴隷幇助網については学習もしたし、どちらかというと「南部州はあんなひどいことをしていたけど北部州の人たちは彼らを助けようとしていたんだよ」的なスタンスの学習だった気がする。

実際に読んでみると、南部州で行われていた奴隷制とその虐待は想像を絶するほど人権を無視しているし、せっかく逃げた北部でも小遣い稼ぎのための逃亡奴隷狩りで連れ戻されたりしてしまうなど、カナダまでたどり着けないと安住の土地なんてないんじゃないかと思える。本文で出てくる「どんなペンの力をもってしても、奴隷制によって作り出され、すべてを覆い尽くす堕落を十分に表現することはできない」は全くそのとおりだと思うし、160年後の私達が読んでもきっと真に奴隷制については理解できないんだろうとも思う。

ただ、だからといって「知りませんでした」で済まされることでもないと思うし、訳者あとがきにもある通り中高生の子たちに是非読んでほしい。どのようなひどい状況に置かれても、決して諦めなかったリンダの芯の強さを少しでも感じられたらいいと思う。

加えて、訳者である堀越ゆきさんのあとがきがとても良かった。このあとがきによって読む価値が段違いに上がっているとも思う。ぜひあとがきに書いてあることを読んで、自分の人生をどう切り開くか少しでも考えるきっかけになったらいいんじゃないかな。

 

 

ウォッチドッグス難しすぎない?

2014年発売のUbisoftのゲーム。

 アサクリやったことあったから買って、数年積みゲーしてたので久しぶりに引っ張り出してきたんだけど・・・

 難しすぎワロタ・・・Easyなのに全然クリアできないよ?

車奪ったら普通に間違えて左車線走るわ、電柱と建物の間にハマってバックできなくなったりとか、とことん自分アクション向いてないんだな・・・辛い。

Fate/GO 2018水着イベント サーヴァント・サマー・フェスティバル!感想

Fate/GO 2018水着イベント サーヴァント・サマー・フェスティバル!

やったー!!BBちゃん来たよー!!!小麦色のお肌のBBちゃんも最高に可愛いんだけど、ちょっとギャルっぽいな・・・って思ってたから霊衣開放で白肌に戻せるの本当に神だと思う。ありがとうディライトワークス。

しかも、BBちゃんの宝具、EXTRA/CCCのマテリアルに書いてあった宝具なんですよ・・・かつてCCCが発売されたとき、モデルとリソースの都合で実装できなかった宝具演出なのがついに見れた。本当にCCC好きとして嬉しい。

イベント自体も、ルルハワで同人誌をひたすらループして作りまくるという何しにハワイ行ったんだこいつら、という内容。最高だった。いろんな同人作家さんが同人誌の概念礼装描いてくれてて、シナリオもそれぞれあってループのたびにどれ選ぶか楽しかった。特にお気に入りはサテーさんのキアラさん同人誌。とりあえずどの選択肢も「ふふふ……ソワカソワカ」選んだよね。

ガチャは今回引く気なかったんだけど、BBちゃんが☆5で実装っていうならそりゃあ引くよね・・・BBちゃん来るまでの間にメイヴちゃんとXXが宝具レベル5になった。辛い。ワダアルコさん限定鯖はなぜかいつも1体しか引けない呪いにかかっているんだ・・・

そういえば1点だけ気になったんだけど、新宿のアサシンさんのスキルってあんな気軽に使っていいものなの?イベントシナリオだから細かいことは気にするな、的なあれ??

 

花のある生活

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最近自宅にお花を飾るのがマイブームになっている。家で仕事をすることが多いので、家に彩りがあったほうが仕事も色々頑張れるかなと思って買ってきてる。といっても花瓶は100均のだし、お花は駅前の花屋さんで1000円くらいのもの。

予算は基本的に月4000円くらいに収めたいな。先週買ったピンクのバラ?は3本で300円だったんだけど、買った時点で端が茶色になってたから1週間持たなかったんだよね。なので今回はちゃんとキレイなものを花屋さんで買った。

今夏なので、今週はひまわり。長く持たせるためにキープフラワー?っていう栄養剤を買った。ブログとか見ると2週間保つと言っている人もいたんだけど、実際はどうなんだろうか。

 

キープフラワー 500ml

キープフラワー 500ml

 

 

 

【読書感想文】約束の海(山崎豊子、新潮文庫)

【読書感想文】その1 約束の海(山崎豊子

 

大人だって読書感想文書いてもいいよね、ってことで早速の1冊目は山崎豊子の『約束の海』(新潮文庫、2016年)。2013年に亡くなったwikipedia:山崎豊子さんの遺作で、実際に1988年にあったなだしお事件wikipedia:なだしお事件海上自衛隊の潜水艦と遊漁船が追突した事件)を元に、海上自衛隊を舞台にした小説・・・なんだけど残念ながら1部のみで作者が亡くなってしまったで未完である。
実際に販売されている小説は、完結した1部+作者が残したメモが載せてあって、なんとなくの先の話がわかるようになってる。

 

あらすじは、冒頭で書いた通り実際にあったなだしお事件を元に、海上自衛隊の潜水艦「くにしお」に搭乗する花巻二尉が、事故発生から裁判終了までに悩む話。当時の自衛隊を取り巻く世論に振り回されたり、花巻二尉自身も、元帝国海軍少尉で第二次世界大戦中に真珠湾攻撃のときに米軍の捕虜第一号になった自分の父親との関係性に悩み、自分の進退についてもどうしようか悩む。また、ひょんなことで助けたフルート演奏者の女性についても気になって関係を深めようか悩むんだけど、事故で色々と足踏みしてしまう。

この作者の別の作品の『沈まぬ太陽』を読んでいて、それが結構好きだったのでかえすがえす今作が完結できなかったのが残念・・・途中で花巻のライバル扱いで出てくるキャラクターが二人いて、一人(丹羽)は高校の同級生で今は防衛庁職員、もう一人(北)は防衛大をドロップアウトして、未だに自分が何をしたいか悩んでいる。彼らもきっと2部以降どんどんキャラの肉付けがされていくだったんだろうけど、1部完結となってしまった今では『沈まぬ太陽』に出てくる行天の焼き直しっぽく最初は見えてしまったのが残念でならない。

それと、物語中盤辺りで事故の裁判の描写があるんだけど、そこがすごい面白かったのに気づいたら文庫の最後で裁判終わってた。びっくりした。面白かったからもう少し掘り下げてほしかったのに・・・確かに花巻二尉は別に裁判に証人喚問されたわけでもないからしょうがないんだけど、それなら最初の裁判もなぜ描写したのか。小沢さん(フルート奏者。花巻が気になってる女性)と丹羽(花巻の高校の同級生。嫌なヤツ)を引き合わせるための伏線だったのかな。

ストーリーのメインに当たる潜水艦についても、沢山描写がされているんだけどすごい丁寧かつ緻密な描写が面白かった。専門的なところは全くわからないんだけど、実際の操船?はこんなに大変で神経を使うものなんだなとも思ったし、通りで海自の中でもエリートしか乗れないんだろうなあと尊敬する。

 

 

約束の海 (新潮文庫)

約束の海 (新潮文庫)